くくくっ けけけけけ・・・ んっふふふふふ あははははは！！ ユカイ 愉快 楽しい 嬉しい 美味しい！ うまい！うまいぞ！ 久しぶりだからか、格別だっ！ 少しずつ・・・少しずつ ゆっくりゆっくり、じわじわと 味わって味わって味わい尽くして。んふふ。 存分に楽しませてもらっていただこう。 疑問に思っているな。 考えてる考えてる。くくっ 気づいたかな？ 気づいた気づいた！ 驚いてる驚いてる！キャハハ おー、なんかがんばってるー？ キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハ！！！！ 必死だよ！必死になってるよ！こいつ！ ひーっひーっワハハハハハハハハハハハ！ 愉快すぎる！ 苦しめ！もっと苦しめ！ あがけ！もがけ！ 無駄な努力をしろ！ さけべ！わめけ！ 少しずつ周りから溶かしていく・・・ 口の中でころころ・・・ 口の中じゃないんだがな 痛がってる！ 苦しんでる！ もっと！もっと！ こいつはどこまで痛みに耐えられるのかな？ だんだん痛みを強くしていく・・・ 特にどこも傷つけてない。痛覚を感じさせてるだけ。 生まれたときから痛覚が麻痺してるようなやつじゃなければだいじょうぶ。 痛がってる！痛がってる！ ひひひ、たのしぃ〜〜 あぁっ！もがいてる、もがいてる。体をよじらせて。ぶるぶる震えてる！ くーーっ！ さいっこーーー！ きけけ、もっともっとっ！ んふふー、絶望が強くなってきてる。 次は何させようかなーー？ 恋する少女にして彼氏を殺させようかな？ んー？安易かな？ お？なかなか心地いい喪失感だ。んん〜 子供にして大好きなママにいじめさせようかな？ ん〜。泣いてるけど。痛がってるけど。怖がってるけど。 いまいち感情が育ってないと絶望も弱い。 残念。 想像力貧困になってる？ でも体を切り刻むのは飽きたし ただ犯すのもつまんないし。 処女にして、記憶も男性経験だけ消して、貞操観念強くして・・・ それもすぐ飽きちゃったし 人間みたいな愛情を植え付けて裏切らせたり、裏切られたり、恨まれたり・・・ 何度殺しても、何度絶望しても、すぐ飽きてしまう。 もっとわくわくするような、そんな悲壮感は与えられないのか？ もう消化しちゃおうかな〜〜？ 美味しそうな人間の心を近くに感じるし。 お楽しみにとっておこうかと思ったけど。 夢魔って案外つまんないな。幸薄いのかね。くくくっ あたしが夢魔に同情するか？それこそこっけいだ。 口の中でころころ・・・ ちゃぷちゃぷ・・・ かじりたいのを我慢してる。 なんで我慢するかなー。おっかしー でも咀嚼しだすとすぐ食べ終わってしまう。 この歯ごたえもまたたまらないんだけど。 いやいや、そういう食べ方じゃないって。 あくまでもイメージ。食べてるイメージ。 ん？イメージ？ おお、食べてみよう。食べてみるか。 まずはひとくち。 かじりっ うわっ懐かしい歯ごたえ！ 人間を食べたときの歯ごたえじゃん！ ん〜、何年前かな〜？最後に人間食べたの。 あの頃はまだ体があって。 人間も食べ放題。 肉の歯ごたえもいいけど、 骨を噛み砕くのもまた・・・心地いい？楽しい？嬉しい？ なんていうんだっけ？ とにかくよかった。 人間の骨を粉々に噛み砕くのは最高だった。 それよりもなによりも！ 恐怖。 苦痛。 悲鳴。 もう最高！人間万歳！ ぎゃはははは！あたしが人間万歳だって！ よっぽど楽しいんだなー、あたし。 ま、久しぶりだし。動くの。自我持つの。 人間は最高の食材だった。 ん？食材？調理してたっけ？ くくくっそのまま食べてたじゃん。 殺さないように、殺さないように、喰ったのさ。 あの頃はどんな体だったかな？ ん〜？ こんなかな？ え？なんであたしのこと知ってるの？ この体のあたしのこと知ってるんだー？ また懐かしい呼び方だな〜 そうか、ずっとあたしを信じてくれてたんだ。 んじゃ、ちょっとあんときのこと思い出して。 安心したら食べたげるからね〜 「主よ！あぁっお会いしたかった。」 「ダルクでしたか。再び会えて、わたくしも嬉しい。」 「ずっと、ずっと、お会いできるこのときを夢見てきました」 「・・・ずいぶん、苦労をかけてしまったようですね。」 「いいえ！いいえ！主にお会いできたのですから！ 　そんなこと！お会いできたのがなによりの！ 　うっうっ・・・」 「おお、あなたが涙にくれるとは。 　よほど・・・いいえ、あなたは良くやってくれました。 　わたくしも、何かお礼がしたい。望みはありませんか？」 「うっ・・・うっ・・・いえ・・・うっく・・・そんな」 「おやおや、困った泣き虫さんだ。ふふふ」 「うっ・・・すいません。」 「ふふ。あなたの泣き顔を見れるなんて滅多にないことですからね。 　しばらくそばにいて離れませんよ。」 「は、は、はいっ」 「くくくっ」 最後はなかなか美味しかった。